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荒れていく農地

(*’▽’)食欲の秋&夏のダメージに! 食べる甘酒♡♡♡

こめつぶぱんだの食べる甘酒 ※農創オンラインストアは移転しました。ご購入はこちらよりお願いいたします。 原材料名 米糀 内容量 1個...

栗原です。

急に肌寒くなって、自販機で飲み物を買うときも「つめたい」から「あたたか~い」を選ぶようになってきた僕です。
お酒も「あつか~ん」が恋しいですね!

僕は、行政のお仕事で農業委員を委嘱されています。

農業委員のお仕事のひとつとして遊休農地(耕作を放棄された農地)対策に取り組んでいます。
農地の所有者または耕作者が「もう何も作りませーん(または、作れません)」と決めた田んぼや畑って、いったいどうなると思います??

たった1年で雑草で荒れ果てて、その後、もとの農地に戻すのに5年かかると言われています。数年作らずにいると、えっ!?これ農地なの??ってくらいの森みたいになってしまいます。(今度写真を撮ってここに載せよう)
こうなると、害獣害虫被害や不法投棄などあらゆる弊害が出てきてしまいます。

この耕作を放棄された農地は遊休農地と呼ばれ、今、目に見えて増加していて、今後は今と比にならないほどのペースで健全な農地が遊休農地になってしまうと懸念されているんですよ。

そもそも、これまで農業は農家、つまり家という家族単位で代々行われてきました。普通に考えたら、これからもこれまでのように家族単位で続けていけば問題ないじゃないかと思いますよね。

なぜ、農業をするひとがいなくなっているのか?
たくさんの原因が考えられます。
農業を職業として選択しなくなった理由はたくさん言われています。
お米を作る者の視点ですが、原因として今回思うのは、

【販売を他者に任せて努力をしなかった環境】
自分たちで作ったものに自分たちで値段を付けないという環境がありました。
トヨタさんが努力して努力して造ったレクサスをどこかの誰かが、「それ、100万円で販売してね。」と決めてしまう。
恐ろしくないですか?これが、これまでの農業。良いものを作ろうとすれば、比例して資材や人件費が掛かりますから、これではまた美味しいお米を育てるための資金や自分たちの生活費は捻出できません。
誰も農業をしようと思えませんよね。

【機械・資材に掛かるコストの大きさ】
お米を作る場合、トラクター(土を耕したり)・田植機(苗を植える)・コンバイン(稲刈りをする)がまず1,000万円またはそれ以上します。田植・稲刈りは年に1回しか使わないので、年に1回しか乗らない高級車と考えると他の業界に比べても非効率的であると分かります。
その他に、収穫したお米を乾燥調製する作業場・あらゆる機械(ホントにたくさんの機械が必要)・ビニルハウス、、、

つまり、とりあえず5,000万円から初期費用を投資して、自然相手に栽培するノウハウを学んで、お客さまに選ばれるものを生産する。生産から販売まですべてを追求していく、これが農業なんですね。
後継者、育ちにくい環境ですよねー(笑)

話を戻すと、こうやって作り手が減少して農地が荒れていってます。

なんとかしたい。

農業生産・加工事業・農業委員とその他やっている仕事や、これまでご縁のあったひとと、農業のピンチをなんとかしたいです。
まだ出会っていない皆さんとも何かできたら最高です。

【農業】=【食】=【みんなの笑顔】=【みんなの毎日・人生】
つながってると思うんですよ。

農創、がんばる!!